SQL実行環境の作成~Oracle XE + SQL Developer~
はじめに
SQLをいろいろ試したかったので実行環境を作成しました。データベースは仕事で使っているOracleです。
この記事は、参考にしたサイトの紹介と備忘メモです。
実行環境の構成
OSやソフトウェアの構成は以下の通りです。
- Windows 10 Home Edition
- Oracle Database XE(Express Edition)18c
- SQL Developer(Ver.19.4)
Oracleのインストール
まずはOracleのインストールです。Oracleを無料で使うにあたり、以下のサイトを参考にさせていただきました。
話はややそれますが、過去に以下のOracle本でもお世話になった著者の方が書かれているサイトでした。脱初級者向けの、Oracleの中身を理解できるとても分かりやすい本です。
プロとしてのOracleアーキテクチャ入門【第2版】(12c、11g、10g 対応) 図解と実例解説で学ぶ、データベースの仕組み (Oracle現場主義)
- 作者:株式会社コーソル 渡部 亮太
- 発売日: 2015/04/25
- メディア: 単行本
ブラウザ上ですぐSQLを実行できる「Live SQL」も試してみたのですが、 私としては実行計画が見られないのがネックでした。SQLを実行するだけであれば手軽にできていいと思います。
最終的には「Oracle XE(Express Edition)」を選びました。バージョンは現時点で「18c」が最新です。以下のサイト内の「クイック・スタート」を参考にソフトウェアをダウンロードします。
Oracle Database Express Edition | Oracle 日本
インストールから接続までは以下のガイドが参考になりました。詳細に記載してあるので、基本的に手順にしたがえば大丈夫だと思います。
1点つまづいたのが「データベース・パスワードの指定」の箇所です。パスワードに「@」を使ったところ後続の手順がうまくいかなかったので、避けることをお勧めします。
(参考)プラガブル・データベースについて
これまで11g以前を使用していた方は、「プラガブル・データベースって何?」となると思います。以下のサイトが参考になりました。
サンプル・スキーマのインストール
Oracleのインストール後、「ひとまずユーザーをつくって適当なテーブルやデータがほしい。」というときに役立つのが、Oracleが提供する「サンプル・スキーマ」です。
今回は以下のサイトを参考にして、HRスキーマ(Human Resources、人事管理部門をイメージしたサンプルデータ)を「手動インストール」で作成しました。
作成の際、SQL*Plusではプラガブル・データベース(XEPDB1)の方に接続しましょう。マルチテナント・データベースの方に接続してしまうと、ユーザーが作成できずエラー(ORA-65096)になってしまいます。
SQL Developerのインストールと利用
CUIのSQL*Plusは普段使いにはさすがに向いていないと思いますので、GUIで操作しましょう。オススメはOracleがバージョンアップを重ねている「SQL Developer」です。以下のサイトにしたがってインストールしましょう。
Oracle SQL Developerリリース19.1 - スタート・ガイド
以前はOracleソフトウェアにバンドルされていたと思いますが、最近は違うようです。SQL Developerでは実行計画も簡単に確認できます。
インストールしたら、以下のように接続を設定します。
サンプルのHRスキーマのテーブルが表示され、実行計画も確認できるようになりました。